概要 

国立情報学研究所(NII)は、従来の認証事業(学認UPKI電子証明書発行サービスeduroam JP)の安定運用を維持しつつ、学術・産業界からの認証基盤のより一層の利便性、安全性、信頼性への要求に応えるべく、トラスト・デジタルID基盤研究開発センターにおいて、学術サイバー空間における研究者・学生の学術活動の高度化を支援するための認証基盤技術の研究開発を実施します。

  • 産学連携を促進するID(アイデンティティ)基盤・認証認可技術の研究開発
  • 融合領域研究を促進するコミュニティ間連携強化技術の研究開発
  • トラスト技術、デジタルIDに関係する広範囲にわたる研究開発
  • 国際標準に準拠したトラスト・フェデレーション運用技術の研究開発

トラスト・デジタルID基盤研究開発センターを我が国における認証認可基盤の研究開発の拠点とすることで、大学・研究機関のみならずベンダとの協働を促進し、更に国際連携・相互運用性を強化します。

認証の使命:インターネットトラスト実現のために

インターネットは、いまや私たちの生活や社会基盤を支える不可欠な存在となっています。その信頼を支える根幹にあるのが「認証」です。本センターでは、「サービス」「フェデレーション」「次世代認証開発」を柱とし、学術認証をはじめとする多様な実証実験の取り組みを通じて、世界標準に準拠した最新の認証技術や、パスキー・VC(Verifiable Credential)といった次世代の仕組みに取り組みます。「認証の使命」とは、単なる本人確認にとどまらず、インターネット全体のトラストを実現し、社会の信頼基盤を築くことです。本取り組みを通じ、研究者・利用者・サービス提供者がともに安心して活動できる未来のインターネットを目指していきます。