国立情報学研究所(NII)では、大学・研究機関における次世代の認証・デジタルID基盤の実現に向けて、「2026年度 中規模実証実験」を2026年10月より実施します。
近年、AI for Scienceの進展や研究データ基盤、GPU・HPCなどの高度な研究資源の共同利用、国際共同研究の拡大に伴い、単に「ログインできる」だけではなく、「誰が利用しているのか」「どの程度確かな本人確認が行われているのか」「どの程度安全な認証が行われているのか」を、組織を越えて確認できることが重要になっています。また、デジタル学生証やデジタル学修歴証明書など、大学が保証する情報をデジタル証明書として安全に発行・利用する仕組みも求められています。
NIIでは、こうした環境を見据え、学術認証フェデレーション「学認」における IAL2(身元確認保証レベル2)/ AAL2(認証保証レベル2)への対応、デジタル証明書(Verifiable Credential:VC)・デジタル学生証、属性プロバイダ(Attribute Provider:AP)、MDQ(Metadata Query) などの技術・運用について、大学・研究機関・サービス提供者の皆様と一緒に検証する中規模実証実験を実施します。
本実証実験では、主に次のテーマについて検証を行います。
1.学認対応IdPのIAL2/AAL2対応
大学・研究機関ですでに実施されている入学・採用時の本人確認、学務・人事システムによる利用者管理、多要素認証(MFA)などを整理し、IAL2/AAL2の要件との対応を確認します。IAL2/AAL2認定プロセスについて議論に参加することで、いち早くIAL2/AAL2の情報を入手することができます。IAL2/AAL2について情報収集を始めたい機関やサービス提供者の方々、まずはテスト環境で試してみたい機関やサービス提供者の方も歓迎します。
2.デジタル証明書・デジタル学生証
大学が保持する在学情報や所属情報などを利用して、Verifiable Credential(VC)形式のデジタル証明書やデジタル学生証を発行・検証する実験を行います。IdPによる認証に加えて、属性プロバイダ(AP)から必要な情報を提供する構成についても検証します。
3.MDQ(Metadata Query)
学認のIdP・SPが利用するメタデータについて、必要な相手のメタデータを必要なときに取得するMDQ方式の利用を検証します。IdP・SPにおける設定方法、既存方式からの移行、キャッシュや障害時の動作など、実際の運用を想定した課題を確認します。
中規模実証実験実験期間:2026年10月〜2027年3月
参加方法:参加フォームに、必要事項を入力してください。